キンクロハジロ
家の近所にアヒル2羽とガチョウ1羽がいる池があります。
犬の散歩コースなので毎日横を通るため、ときどき余ったパンなどをあげています。
一昨年は夏に池の水が抜かれてきれいになったため、多くのカモなどを見ることができましたが、昨年はそのままだったので、やってくる渡り鳥は少なく、いても数日でいなくなってしまいます。
この冬はアヒルとガチョウ以外はカルガモが数羽、といったところでした。
そんな寂しい状況の中、2ヵ月以上も滞在し続ける鳥が1羽いました。
キンクロハジロのオスです。
仲間がいないので、カラスに襲われないようにするためか、アヒルたちと付かず離れずで行動していました。
遠くにいるときにパンをやると、カルガモは半分飛びながら近づくのですが、このキンクロは必死で泳いで近づいてくるため、飛べないのではないかと思っていました。
最初のうちは、アヒルたちにせっかくとったパンを奪われることも多かったのですが、どんどん技術が上達していき、パッとパンを拾っては、サッとその場を離れ、逃げながら食べるという技を会得しました。
だんだん人馴れしてきて、まっさきに近づいて来るようになり、かわいかったですね。
わざわざキンクロのためにパンを買って、毎日やるようになってしまいました。
ただ、キンクロは1羽しかいないので、このまま春になって渡りの季節になったとき、どうなるんだろう、と心配していました。
そうこうしているうちに時間は流れ、数日前、毎度のことながらパンをやろうとすると、遠くのほうにいたキンクロが飛んで近づいてきました。
このとき、キンクロが飛ぶのを始めて見ました。
そして、2日前、池に十羽ほどのハシビロガモの群れがやってきました。
群れは1晩過ごしただけでいなくなりましたが、それと同時にキンクロもいなくなってしまいました。
今まで、いつ池に行ってもその場にいたキンクロでしたが、ハシビロガモについて行ったのでしょう。
たぶんキンクロは、ケガか何かで一時的に飛べなくなり、仲間に置いていかれたのではないかと思います。
しばらく池で静養しているうちに回復したので、ちょうどやってきたハシビロガモと一緒にどこかもっと過ごしやすい場所へ旅立ったのでしょう。
同じキンクロハジロがいるところへたどり着けることを祈っています。
元気でね、キンクロ。
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