« 今週のお馬さん(6月19日) | トップページ | 今週のお馬さん(6月26日) »

2015年6月22日 (月)

ピットスポルム回顧

一口馬主の思い出(31)

ピットスポルムは栗東・安田隆行厩舎所属、アグネスタキオン産駒の鹿毛の牝馬でした。
当時すでに多くの活躍馬を輩出し、人気種牡馬の座を確固たるものにしていたアグネスタキオン。
なのに1200万円という安いお値段での募集でした。
何か胡散臭いなあという気持ちもあったにはあったのですが、安田厩舎所属ということで、あまり深く考えずに出資したのでした。

牧場での育成時代、ピットスポルムはたびたび線の細さを指摘されてはいましたが、育成自体は大きな頓挫もなく順調に進めることができました。
そして、2歳の8月には宇治田原優駿Sへ移動、9月末には栗東へ入厩を果たします。

ところが、ゲート試験に合格したあたりから、元々あった気性面の難しさが前面に出るようになってしまいます。
馬房の中でテンションが高く、熊癖のため馬体が細化。
予定を前倒ししてデビューするも、そんな状態で力を出せるはずもなく、1番人気で10着に敗れ去りました。

その後もピットスポルムは馬体減に悩まされ続けました。
特にトレセンに入ると急激に消耗し、馬体が一気に減ってしまいます。
そのため、できるだけ外厩で仕上げ、最短でレースへ出るのですが、わずか10日の間に40キロほども減ってしまいます。
そんな状態ですから、満足に追い切ることもできません。

結局、4戦してすべて2ケタ着順という成績で、ピットスポルムの競走馬生活は終わりを迎えました。
走るほどに着差は開き、ラストランは大差のシンガリ負け。
スタート後、楽に前に付けるだけのスピードはあったのですが、レースの前にすでに消耗しており、そのスピードをゴールまで持続させるだけの体力が残っていませんでした。

しっかり飼い葉を食べて、しっかり調教を積めたときにどの程度の走りができたのか、それはわかりません。
必要以上に体力を使わないこと、それも含めて能力なのでしょう。
持って生まれた性格は、そうそう変わるものではありません。
きっとピットスポルムにとって、トレセンの環境は苦痛でしかなかったのだと思います。

|

« 今週のお馬さん(6月19日) | トップページ | 今週のお馬さん(6月26日) »

出資馬回顧」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/488810/60476080

この記事へのトラックバック一覧です: ピットスポルム回顧:

« 今週のお馬さん(6月19日) | トップページ | 今週のお馬さん(6月26日) »