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2016年6月 5日 (日)

フェーラシュヴァル回顧

一口馬主の思い出(32)

フェーラシュヴァルは栗東・笹田和秀厩舎所属、ファルブラヴ産駒の鹿毛の牡馬でした。
その昔出資していたリヴインホープの従兄弟になります。

たしか1次募集では埋まらず、2歳の3月頃に満口間近となったので出資したと記憶しています。
全兄のトランスワープ、アウスピカーレ共に脚元があまり丈夫でないのが少し心配だったものの、お兄さんたちが大型馬だったのに対し、本馬はそれほど大きくなかったし、出資した時点では順調に調整が進んでいたので、まあ大丈夫かなと思って出資したのでした。

しかし、ペースが上がってくると、疲れ、半腱半膜様筋の痛み、トモの疲れ、右前蹄の痛みと、次から次へ疲れや痛いところが出てきて、なかなか調整が進まなくなってしまいました。
どうにかこうにか調整を続け、ようやっと入厩にこぎつけたときには3歳の4月になっていました。
もはや悠長にしていられる時期ではありません。

いったんは阪神でのデビューが示唆されたものの、結局は函館へ移動し、滞在競馬で戦っていくことになりました。
待望のデビュー戦は3歳6月。
ダート1700mの未勝利戦、結果はいいところなく11頭立ての10着でした。

その後また蹄を痛め、2戦目は未勝利戦終了間際までずれ込みます。
デビュー戦とは大きく条件を変えた芝1200mのレースで、フェーラシュヴァルは、大きく出遅れるも函館の短い直線だけで4着まで押し上げる、良い走りを見せます。
見どころのある走りを披露したものの、未勝利戦はもう終わり。
フェーラシュヴァルは名古屋競馬へ移籍し、再起への道を計ることになりました。

しかし、これまでも悩まされてきた体質と脚元の弱さはどうにもならず、移籍してからもだましだましの調整が続きます。
そして、地方競馬で2戦するも、5着、7着と結果を出せず、歩様に違和感もあることから引退となりました。

フェーラシュヴァルは、手控えた調教のみでデビュー2戦目に4着まできたのだから、天性のスピードはあったのではないかと思います。
しかし、競走馬にとって最低限必要な体質や脚元の丈夫さを持ち合わせてはいませんでした。
やはり丈夫さというのは、競走馬の根幹をなすものだと、改めて考えさせてくれました。

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コメント

2歳馬の殊に募集馬については、クラブは絶対に悪いことは書きません。怪我や故障は別ですが。売れ残るを嫌うから。
早期に入厩してもトレセンで調教をしたら、まだ体が出来ていないとか、体のどこかに弱いところがあるとか、そこで初めて分かる場合が多いですね。
出資する我々には馬の具合を見に行くことは簡単にできませんし、見てもわかりませんし、クラブからの情報が唯一なのですが。
1歳出資時点の募集価格も高い馬が必ずいい成績を上げる訳ではないですから、素人が見分けるのは難しいです。
私も11年目になりましたが、出資した馬が活躍するかは、はっきり言って運ですね。

投稿: よっし~ | 2016年6月 5日 (日) 22:48

よっし~さん
過去の出資馬のことを忘れないように書き留めておこうとしているのですが、書くペースより引退するペースのほうが早いという困ったことになっています。
引退馬の近況をイチから読み直すだけでも、けっこう時間を取られるんですよねえ・・・。
フェーラシュヴァルが引退したのは2012年で、現在、あと8頭が順番待ちの状況ですが、このままじゃ書く前に忘れてしまいそうです。

投稿: すてっぷ | 2016年6月 6日 (月) 18:59

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